生物学から考える

では、生物学的観点からみた「心」とはいったいどんなものなのでしょうか。
ここでは、その問題について考えてみましょう。

心ってどこにあるの?

みなさんは、「心」は一体どこにあると思いますか?
古来、いろいろな学者が、「心」が肉体のどこに宿っているのかを議論してきました。
古代エジプト人は、心臓に心があると考え、バビロニア人は肝臓に心が宿ると考えていました。
古代ギリシアの哲学者プラトンは、脳にこそ心が宿ると主張し、その弟子であるアリストテレスは、脳ではなく心臓だと唱えました。
近代になると、デカルトが脳と心の関係について注目しました。
今日の学者たちは、脳に心の秘密があると考え、様々な研究を続けています。

脳と心の関係

現代の生物学では、解剖学的、生理学的、分子生物学的なさまざまな手段を用いて、「心」の解明を進めています。
その研究の成果は目覚ましく、「心」と脳の関係が徐々に解明されてきています。
アルツハイマー病などで、脳の機能が損なわれると、「心」の機能も損なわれてしまいます。
つまり、「心」とは脳の中で起きる現象だと考えられてきているのです。
しかし、まだまだ生物学の次元ではわからないこともたくさんあります。
そもそも「わかる」という「心」の働き自体が、まだ解明されていないのです。
脳を持つ他の動物には「心」があるのでしょうか。
それとも、「心」とは人間だけが持つものなのでしょうか。
「心」とは、単なる脳内の電気信号にすぎないのでしょうか。
今後の科学の発達によって、「心」とは何なのかが、はっきりする日が来るのかもしれませんね。




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