さまざまな論調

それでは、心の哲学の基本的な論調とは、どのようなものなのでしょうか。
ここでは、その代表的な考え方について見ていきます。

一元論

一元論とは、心と身体が異なる存在であるということを認めない考え方です。
この考え方には三種類の主張が認められます。
ひとつは、物理主義と呼ばれるもので、物理学的な理論が証明するものだけが存在するという考え方です。
突き詰めていけば、心というものも物理学的に説明できるとする考え方です。
この考え方は、現代の心の哲学の中で、主流となっています。
これに対し、本当に存在するのは心だけであり、物理的世界も心が作り出したものだとする考え方を、唯心論といいます。
そして、もう一つは、物質と心の間には、別に中立的な実体が存在し、物質も心も、この実体が持つ性質の表れなのだとする中立一元論という考え方です。

二元論

一元論に対し、心と身体を別の存在だという考え方を二元論と呼びます。
デカルトは、心は体から独立した実体だとする実体二元論を提唱しました。
これに対し、心と脳は切り離すことはできないが、心とは脳から生み出された性質であると考えるのが、性質二元論と呼ばれるものです。
二元論は非常に古くから存在する考え方で、プラトンやアリストテレスにその思想の歴史をたどることができますが、近代における二元論の始まりは、やはりデカルトによるものとするのが正しいでしょう。




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